ToyViewer (Ver.3.2)
ToyViewerが表示できる画像形式
以下の形式の画像ファイルは、Workspaceのツールインスペクタ(Cmd-3)で設定することで、ファイルビューア上のアイコンをダブルクリックしてオープン可能です。
tiff, eps, gif, bmp, png, jpg, bie(jbig), pcx, pcd,
pnm, ppm, pbm, pgm, xbm, mag
JPG形式への保存
JPG形式は高い圧縮率を達成しますが、元の画像の持っていた情報は失われます。JPEGでは一般に、画質を良くすると圧縮は良くなくなり、圧縮率を高めると画質が悪くなります。このパラメータはセーブパネルで設定できます。
カラーあるいはモノクロ 8ビットの連続階調画像への適用を勧めます。それ以外の画像、特に白黒イメージへの適用は画質が劣化するだけでなく、ファイルサイズも大きくなる傾向があります。
保存の際、インタレース(プログレッシヴ)形式が選択できますが、古いWWWブラウザなどはこの形式が扱えないことがあります。
白黒2値画像は bie(jbig)形式として保存すると、サイズを小さくでき、画質の劣化もありません。
TIFFファイルの圧縮形式
tiffファイルへの保存の際、圧縮をしない、LZWで圧縮、または JPEGで圧縮の3つから形式を選択できます。JPEGは高い圧縮率を達成しますが、保存された画像は画質が若干劣ります。JPEGでは一般に、画質を良くすると圧縮は良くなくなり、圧縮率を高めると画質が悪くなります。このパラメータはセーブパネルで設定できます。LZWは JPEGほど圧縮率は良くありませんが、画質は保存されます。
他のマシンで作成されたEPS画像
他の計算機で作成された EPSファイルの中には、"%%Page:" コメントを持つために NeXTで正しく表示できないものがあります。また、Macintosh用のEPSファイルの中には、先頭と末尾に余分な情報が付いているものがあります。
ToyViewerは EPSファイルの読み込み時にこれらを認識して取り除きますので、Preview.appなどで表示できない EPSファイルも表示できることがあります。また、表示させてから改めて EPSファイルとしてセーブすれば、NeXTの他のアプリケーションでも使える EPSファイルとなります。
ただし、どのような場合にも対応できるわけではありませんので注意して下さい。
EPSファイルへの保存
読み込んだ画像が EPS形式であれば、保存する場合にはその情報は保存されます。それ以外のビットマップ形式の画像を EPS形式に変換して保存する場合、EPSファイルにはピクセルの情報が保存されるだけですので、縮小・拡大するとビットマップ画像と同様に画質は劣化します。
EPSからビットマップへの変換
「拡大・縮小した画像の作成」を参照して下さい。
メニューの「画像操作/EPS→Bitmap」を使うこともできますが、この機能ではEPSのサイズを変更することができません。
BMP形式(DIB形式)ファイルについて
BMP形式のファイルには、標準的なフルカラーの形式、パレットを持つ形式のほかに、15Bitsあるいは16Bitsカラー形式と呼ばれる形式があります。また、さらにこれらを RLEで圧縮した形式もあるようです。OPENSTEPは標準的なBMP形式の表示は可能ですが、その他の形式には対応していません。
ToyViewerは15Bitsカラー形式や、圧縮された形式にも対応しています。
減色処理について
gifファイルへの変換の際、元画像が 256色以上の色を使用していた場合、減色処理を行う必要があります。
減色のアルゴリズムは Paul Heckbertの「メディアン・カット」アルゴリズムを使用しています。これは ppmquant(by Jef Poskanzer)のものと同じですが、ToyViewerは効果的な色の取捨選択を行っているため、大変良好な画像が得られます。
ToyViewerはまた、擬似ハーフトーン法、ディザ法による減色処理も提供しています。「固定パレット」を使うと、Windowsや Macintosh に共通のパレットを使った減色が行えます。
CMYK形式について
tiffファイルの中には、通常のRGBでなく、CMYKによって色を表したものがあります。ToyViewerでは「画像操作/CMYK→RGB」によって RGB表現に変換することができますが、現在のインプリメントでは大変に時間がかかります。
また、CMYK表色系は印刷時のインクの特性に依存するものであるため、RGBへ変換した後の色はソフトウェアによって大きく異なることがあります。
インタレース形式
ToyViewerはインタレース(プログレッシヴ)形式の gif, png, および jpg画像を読み書きできます。インタレース形式は WWW などで画像を転送する際にじわじわと表示させる効果を持ちますが、保存の目的にはあまりメリットはなく、逆にデータサイズが大きくなる傾向があります。
また、古いブラウザなどでインタレースのjpg形式が扱えないことがあります。