ToyViewer (Ver.3.2)


クリッピング

画像上でマウスをドラッグすることによって画像の一部を選択できますが、メニューの「画像操作/クリッピング」で選択した部分を切り出し、新しいウィンドウ上に表示できます。

クリッピングとコピー

画像をドラッグで選択した状態でコピー操作を行うと、選択部分をtiffイメージとして切り取ることができます。ただし、この場合の解像度、色数は利用している環境に依存します。
選択部分のクリッピングを行った場合、切り出されたイメージは元の画像と同じ品質に保たれます。

EPS画像のクリッピング

EPS画像をクリッピングすると、画像のBoundingBoxのパラメータだけが変更されます。従って、クリッピングで見えなくなった部分も、情報がなくなったわけではありません。

回転・反転

メニューの「画像操作」の下の項目を使って、画像を回転、あるいは反転でき、画像は新しいウィンドウ上に表示されます。
メニューの「画像操作/回転...」をクリックするとパネルが表示され、任意の回転角度を指定できます。
「滑らかな画像」をチェックしておくと、滑らかな画像を作成できますが、透明色は除去されます。

拡大・縮小した画像の作成

メニューの「画像操作/拡大・縮小...」をクリックするとパネルが表示され、これを使って大きさを変えた新しい画像を作成できます。
拡大・縮小率はスライダで指定し、「Bitmap→Bitmap」、「EPS→EPS」、「EPS→Bitmap」のいずれかのボタンで形式を指定します。ここで、Bitmapとは EPS以外の画像(ピクセルの集合で表される画像)です。
EPSファイルから新しい画像を作成する場合は、常に滑らかな画像が生成できますので、「スムーズ」「単純サンプリング」のどちらの方式が指定されていても関係ありません。
ビットマップ画像を縮小する場合、滑らかな画像を生成する方式が自動的に選択されるため、縮小率は段階的にしか選択できません。「自動選択」のチェックを外して「単純サンプリング」を選ぶと任意の縮小率が設定できますが、画像はあまり滑らかではなくなります。ビットマップ画像を拡大する場合は、単純サンプリングの方法しか適用できませんので、拡大率は任意に設定できます。 新しい画像は別のウィンドウに表示されます。

減色

ToyViewerは、多くの色を含む画像データから、より少ない色数のみから構成される画像を作成できます。ただし、この操作は eps形式の画像には適用できません。

メニューの「特殊効果/減色(256色)」を使うと、256色のみから構成される画像を作成できます。

メニューの「特殊効果/減色...」をクリックすると、減色の方法やパラメータを指定できるパネルが表示されます。いくつかの方法が用意されていますが、通常は「ディザ + MCA(Median Cut Algorithm)」によってきれいな画像が得られます。「固定パレット」を使うと、Windowsや Macintosh に共通のパレットを使った減色が行えます。また、画像の各色の値を切り捨てて 4, 2, 1ビットにすることもできます。
新しいビットマップは別のウィンドウに表示されます。
画像をモノクロにしたい場合は、「輝度・モノクロ」の項を参照して下さい。

ネガティヴ

メニューの「特殊効果/ネガティヴ」を使って、元の画像のネガティヴ(反転)画像を作成できます。ドラッグによって領域が選択されていれば、その部分だけが反転します。
新しいビットマップは別のウィンドウに表示されます。
この操作は eps形式の画像には適用できません。

輝度・モノクロ

画像の輝度、コントラスト、ガンマ値の調節ができます。また、カラー画像からモノクロ画像を作成できます。

メニューの「特殊効果/輝度・モノクロ...」をクリックするとパネルが表示されます。輝度、コントラスト、ガンマ値の調節はパネル上のスライダで行います。
「輝度変更」ボタンを押すと、メインウィンドウに表示されている画像の輝度を変更した新しい画像が作成されます。
また、「モノクロ画像」ボタンを押すと、モノクロ画像が作成されます。モノクロ化の方式、階調はポップアップ・リストで指定しておきます。このモノクロ画像の輝度・コントラストにもスライダの設定が反映されます。ディザを使わず、ピクセルの値を切り捨てて 4, 2, 1ビットにするには、「減色」のメニューを使って下さい。
この操作は eps形式の画像には適用できません。

色彩強調

画像の色彩(彩度と色相)の調節ができます。

メニューの「特殊効果/色彩強調...」をクリックするとパネルが表示されます。色彩の調節はパネル上のスライダで行います。彩度を強めると色が鮮やかになります。色相も調整できます。
「実行」ボタンを押すと、メインウィンドウに表示されている画像の色の濃さを変更した新しい画像が作成されます。
この操作は eps形式の画像には適用できません。

シャープ化・ぼかし

画像の輪郭を強調したり、ぼかしたりできます。
メニューの「特殊効果/シャープ化・ぼかし...」をクリックするとパネルが表示されます。輪郭の強調、ぼかしはパネルの上側のスライダで設定できます。「シャープ化・ぼかし」ボタンを押すと、新しい画像が作成されます。
この操作は eps形式の画像には適用できません。

エンボス効果

画像の輪郭を強調して、浮き彫りのような特殊な効果を得られます。

メニューの「特殊効果/シャープ化・ぼかし...」をクリックするとパネルが表示されます。輪郭をどのくらい強調するかはパネルの上側のスライダで設定できます。数値が正の時は黒い部分がくぼんで見え、負の時は浮き出て見えます。「エンボス、輪郭線の色彩」のスライダを使うと画像に色を付けられます。「エンボス」ボタンを押すと、新しい画像が作成されます。
この操作は eps形式の画像には適用できません。

輪郭線

画像の輪郭線を取り出します。

メニューの「特殊効果/シャープ化・ぼかし...」をクリックするとパネルが表示されます。どの程度のコントラストまでを輪郭と見なすかを、パネルの上側のスライダで設定できます。大きな数値を指定するほど細かな線まで取り出します。「エンボス、輪郭線の色彩」のスライダを使うと画像に色を付けられます。「輪郭線」ボタンを押すと、新しい画像が作成されます。
この操作は eps形式の画像には適用できません。

この操作の後で下のポスタライズを適用すると、面白い効果が得られます。

色置換

画像内の指定色を別の色、あるいは透明色で置き換えます。

メニューの「特殊効果/色置換...」をクリックするとパネルが表示されます。置き換えられる色、置き換える色はパネル上のカラーウェルで設定でき、また、置き換えにおける色の比較の厳密さはスライダで設定できます。
ドラッグで領域が選択されていれば、その内部、あるいは外部だけについて置換を行えます。
「実行」ボタンを押すと、新しい画像が作成されます。
この操作は eps形式の画像には適用できません。

透明色の削除

画像が透明色を含む場合、それを何かの色で置換することができます。
上で述べた「色置換」で、パネル内の「置換する色」の枠内の「透明色」をチェックし、「置換後の色」に何かの色(白や黒など)を指定して置換を実行すればよいのです。

ノイズ

ランダムなノイズを画像に加えます。

メニューの「特殊効果/ノイズ・モザイク...」をクリックするとパネルが表示されます。「頻度」のスライダでノイズが加えられる画素の割合を、「大きさ」のスライダでノイズの大きさを指定できます。また、ドラッグで領域が選択されていれば、その内部だけについて操作を行います。
「ノイズ」ボタンを押すと、新しい画像が作成されます。
この操作は eps形式の画像には適用できません。

モザイク

ドラッグで指定した範囲をモザイク状にぼかします。範囲が指定されていなければ、画像全体が処理されます。

メニューの「特殊効果/ノイズ・モザイク...」をクリックするとパネルが表示されます。「粗さ」のスライダでモザイクを構成するブロックの大きさを指定できます。
「モザイク」ボタンを押すと、新しい画像が作成されます。
この操作は eps形式の画像には適用できません。

ソフトフレーム

画像の周囲をぼやけさせて、ソフトな効果を出します。

メニューの「特殊効果/ソフトフレーム...」をクリックするとパネルが表示されます。「フレーム形状」で形状を選択し、「フレーム幅」スライダでぼやけさせる幅を指定できます。さらに、パネル上のカラーウェルで、フレームの色を指定できます。
「実行」ボタンを押すと、新しい画像が作成されます。
この操作は eps形式の画像には適用できません。

ポスタライズ

画像の中の似た色の領域を同一色で塗り、ポスターに似た効果を出します。

メニューの「特殊効果/ポスタライズ...」をクリックするとパネルが表示されます。「領域分割」は分割の細かさを指定します。「色範囲調節」は色の違いによってさらに分割を細かくする程度を指定します。
この操作は eps形式の画像には適用できません。