WebWorks Publisher は FrameMaker ドキュメントをさまざまなオンライン フォーマットに変換します。FrameMaker の場合と同様に、WebWorks Publisher テンプレートに含まれるスタイルと設定で、出力のフォーマットと動作が決定します。WebWorks Publisher で用意されているテンプレートは、それぞれ次のような特定のオンライン ヘルプ システムを生成するように設計されています。
Portable HTML Standard Edition のテンプレートは、HTML バージョン 3.2 標準と互換性のある基本的な HTML ファイルを作成するために使用します。各ページの上部と下部にナビゲーション バーを作成し、各ページの下部に会社情報などのフッターを含めます。Portable HTML Standard Edition を使用して出力されたファイルは、あらゆるブラウザ (Netscape Navigator バージョン 2 以上、Internet Explorer バージョン 3 以上など) で正常に動作します。
Dynamic HTML Standard Edition テンプレートは、カスケーディング スタイル シート (CSS) ファイルを使用する HTML を作成するために使用します。作成されたファイルは、提唱されている HTML 4.0 標準に準拠します。Portable HTML Standard Edition テンプレートと同様に、ナビゲージョン バーが作成されます。Dynamic HTML Standard Edition と Portable HTML Standard Edition の主な相違点は、CSS ファイルを使用することと、その結果必要なブラウザが異なってくることです。Dynamic HTML Standard Edition は、バージョン 4 以降のブラウザが必要です。
Microsoft Reader Standard Edition テンプレートを使用すると、FrameMaker ファイルを、Microsoft Reader を使用して配布および表示可能な 1 つの .lit ファイルに変換することができます。
Palm Reader Standard Edition テンプレートを使用すると、FrameMaker ファイルを、Palm OS ハンドヘルド デバイスや Pocket PC ハンドヘルド デバイス用の eBooks ファイルに変換することができます。
XML+CSS Standard Edition テンプレートは、XML (Extensible Markup Language) を作成するためのもので、CSS をサポートしているブラウザで表示できます。出力ファイルには、HTML テンプレートで作成されたファイルで表示されるナビゲーション バーおよびフッターと同様のものが表示されます。このテンプレートは HTML 名前空間を使用して、CSS では不可能な機能を処理できます。
XML+XSL Standard Edition テンプレートは、XML を作成するためのもので、XSL (Extensible Stylesheet Language) をサポートしているブラウザで表示できます。これは、XML+CSS Standard Edition で作成される出力ファイルと見かけはほとんど同じです。ただし、出力は CSS ではなく XSL に基づくため、純粋な XML となります。そのため、さまざまな配布メカニズムで再利用できます。
WebWorks Publisher Professional Edition 7.0 にアップグレードすると、次のようなテンプレートを使用して他のオンライン フォーマットも作成できます。個々のテンプレートを購入し、WebWorks Publisher Standard Edition 7.0 で使用することもできます。詳細は、http://www.webworks.com のサイトを参照してください。
WebWorks Help テンプレートは、左側にナビゲーション ウィンドウ (目次、索引、検索、お気に入り用) と右側にその内容を示すウィンドウを表示するヘルプ システムを作成するためのものです。これは JavaScript を積極的に使用しているので、バージョン 4 以降 (バージョン 4.5 以降を推奨) のブラウザを使って表示する必要があります。WebWorks Help は、さまざまなプラットフォームとブラウザに対応しています。文脈依存ヘルプを作成することもできます。
HTML Help テンプレートから作成されるファイルは、WebWorks に付属の HTML ヘルプ コンパイラ でコンパイルすると HTML ヘルプ ファイルとなります。HTML Help は Microsoft の新しいヘルプ テクノロジで、必要な Internet Explorer コンポーネントがインストールされている Windows 95、98、または NT マシンで実行できます。
WinHelp のテンプレートから作成されるファイルを WebWorks 付属の Microsoft Help Workshop でコンパイルすると WinHelp ファイルを作成できます。WinHelp は、Microsoft の既存のオンライン ヘルプ テクノロジです。現在では、HTML Help に移行しつつあります。WinHelp は、Windows 95、98、または NT マシンで実行できます。また、一部書き換えれば、Windows 3.1 マシンでも実行できます。
JavaHelp のテンプレートからは JavaHelp ファイルを作成でき、これは HTML ファイルと XML ファイルになります。JavaHelp ファイルは特殊なファイル形式を使用しているので、表示には、Sun の Help Viewer が必要です。JavaHelp は、Java ベースのアプリケーションのオンライン ヘルプとして使用されます。Help Viewer はJava 仮想マシンで実行します。
注記: テンプレートの WebWorks Publisher フォーマットを変更するには、WebWorks Publisher Professional Edition 7.0 にアップグレードする必要があります。
詳細は、http://www.webworks.com のサイトを参照してください。